中国・杭州市−義烏渡航記(そのニ)

これの続き。個人の備忘録に近いので読む価値無いと思う。

  • 義烏は世界最大の卸売市場だという。四キロに渡って延々とつづいているらしい。とは言ってもブロックごとに分かれていてその渡り廊下を含めて四キロらしいのだが。ギネスを意識して無理やり繋げたようなところもあるらしい。
  • けど、単純に一列に並んで四キロじゃなくて四階建てぐらいのビルがそんなふうに並んでる。いったい何軒あるのか。万単位はあるだろう。
  • どの店も日本基準だと圧倒的に安い。3元=36円の腕時計があった。サンプルとして5元=60円で買ってくる。
  • 義烏にいると、ここにある何を買ったとしても日本に持ち帰って売れば儲かるんじゃないかって感じる。けど、多分それは錯覚で漫然と商品を持ち帰っても簡単に商売はできないんだ。自分で気付いたわけではなく色んな人から言って聞かされて気付かされる。
  • それを狙って行ったわけではないんだが義烏では展示会がやっていた。選りすぐりの製品が一度に見れた。セキュリティが厳しい。入り口に警官が数人。入場料が高い。たしか60元だったとおもう。安い値段に慣らされてるからやけに高く感じる。
  • ホテルは確か150元ぐらいだったか。日本円にして1800円。
  • ホテルで一晩過ごし朝飯を食ってると若い女性が路上に溢れている。数百人ぐらいいただろうか。これは一体何?とか思ってたら仕事の手配師が集まる場所のようだ。市場や工場での日雇いの人間をここで調達するのだろう。
  • ホテルから会場に向かおうとしたら白タクに遭遇。展示会もあるのでタクシーがなかなか捕まらないのでそれを利用することに。歩道に乗りあげて歩いている我々の前を塞ぐように止まった軽のワンボックスがそれだった。歩行者にズケズケと近づいてくる車には少しビックリした。
  • 義烏からの帰り道は随分と道が混んでいた。新幹線で帰る予定だったんだけどこっちの新幹線はチケットの予約とかがない。窓口で延々並ばないと買えない。加えて全席指定なので満員になると乗れなくなる。並んでたけど直前でチケットが売り切れたらしい。
  • 新幹線のチケット売り場では「白バス」が客引きをしている。客を集めてマイクロバスで連れていってくれるようだ。新幹線より少し安いぐらいの料金だ。それに乗ることにした。暗がりに止まっている車に詰め込まれる。怪しい。え?なにここ?ここで殺されて埋められたら絶対わかんないよね、みたいな暗い道を経て高速道路に入る。微睡んでいたらすぐに到着。殺されずに済んだ。
  • 義烏から杭州に戻ってから本屋とか電気街とかを見る。電気関連の市場には電子部品の卸小売が並ぶ。昔の秋葉原ラジオ会館の雰囲気。
  • 本屋には日本のマンガが沢山ある。品揃えは出版社によって偏ってるかも。中国では少年ジャンプ系が強いらしい。

上記までは概ね時系列的まとめ。全体的な印象とか感想。

  • 人が多い。勿論、日本の渋谷や新宿に匹敵するような場所を見たわけではないので単純な比較はできないけど。街の開け具合に比べてひとが多いように思う。そして人が多いエリアが延々続く。
  • 電動自転車が多い。日本にある電動アシストではなくて原チャリ的感覚で乗られている。それが音もなく走る。
  • 繰り返しになるけどどこでも何かの建築をしている。その横では解体をしている。入れ替わりが激しい。見たのは一瞬だけど街がドンドン遷移しているのを実感できる。
  • ドンドンいろんな建物を立てているんだけど建物の中の密集度はそんなに高くはない。大きな建物を作るのが好きみたいだ。ゆったり作ってある建物が多い。土地がふんだんにあるからなんだろう。
  • 建物もゆったりだけど道もゆったり作ってある。杭州市街地にある自転車専用レーンは分離帯で区切られていて普通に日本の自動車用道路の一レーン以上の広さがある。自転車専用道路と言っても電動自転車が多いのでバイクが多く走っているように見える。電動ではない自転車は少数派。
  • スポーツバイクは少ない。連なって走っているロードバイクを数台見ただけ。フレームは知らないブランドだった。スポーツバイク文化はまだまだで伸び代は大きいと思われる。
  • 現地の人が行くような店がすごく安い。味も美味かった。ラーメン一杯3元=36円とか。一方、ファーストフードのマクドナルドやバーガーキングは日本とそんなに値段が変わらない。現地の人には高すぎるんじゃないだろうか。空港でバーガーキングのワッパーのセットが30元。360円くらい。空港以外でも多分、同じ値段だろう。
  • これも繰り返しになるけど交通ルールが悪い。例えば交差点の信号変わり際、赤になってから無理やり侵入するのは日本ではありだ。交差する車線側が動き出しても割り込んでいったりする。最初は怖いけどしばらくするとなんとなく秩序は分かるようになってくる。でも、気が抜けない。歩行者の横断もそんな感じだ。車の流れを遮って横断する。
  • 街が汚い。ゴミだらけと言っても良い。煙草のポイ捨てなんて日本じゃめったに見なくなたけどそんなの当たり前。マクドナルドの包装紙だったら平気で道に捨てる。だから汚い。

そんなところかな。思い出したら書き足すかも。実は帰路の北京空港で一悶着あったのだがそれはまた別の機会に書くかも。