竹島とか尖閣とか「国益」とか。

竹島やら尖閣やらで日本人の愛国心がスパークしていることにモヤモヤしてる。
尖閣にしろ竹島にしろ、領土確定したところで「国益」はタカがしれてる。そういう、経済的観点で無い事は確かだ。

オリンピックで金メダルが取れるとか取れないとか、サッカーで勝つとか負けるとかそんなレベルで争ってる。

その争いにマスコミも政治家も血道を上げてる。
そもそも、国家を愛するとはどういう事なのか。国家とは我々市民にとって何なのか。

日本人てバブルの頃のイケイケ状態の時、国家を愛するという意識はなかった。あそこから何かが欠落してるから、アノミー状態に陥ってるから、それを埋めるための愛国心なのではないかと見ている。

極端な話、韓国や中国と事を構えることになったりしたら、その時の「国益」損失は計り知れない。為政者はもちろん、そんなことは百も承知なのでそうならないように配慮している。

無責任に「竹島に攻め込んでやれ」とか言ってる人を見ると「国益」なんてどうでもいいと思ってる。計算じゃないんだろう。

ところで「国益」ってなんだろう。
竹島での漁業権とか言ってるけど日本の漁業産業規模は2006年で1兆6069億円。竹島周辺のEEZが確定したところで漁獲高が増えるのは数%だろう。多めに見積もって3%として482億円になる。小さくはないけど国益とか言うレベルじゃない。税収って話になるともっと微々たるものになる。日本中がムキになって騒ぐことでもない。

国益」って愛国心を正当化するための方便じゃないか。
もちろん、竹島禅譲すべきとか言うつもりもない。もっと冷静になろうやってだけの話だ。