サッカーについて思うことをつらつらと

  • サッカーについては詳しくないし熱心なファンでも無い。どちらかと言えば覚めた目で眺めている方だ。その前提で。
  • サッカーを見るようになったのはドーハの悲劇当たりから。当時の日本代表も眩いばかりのオーラを放っていたのを記憶している。
  • あの頃はワールドカップに出られれば上出来と言うのが期待値だった。今はワールドカップに出場するのは当たり前になってきた。
  • 今の期待値は予選リーグで一勝ぐらいしろ。できれば予選突破ぐらいの感じだったのではないか。岡田監督はベストフォーとか言ってるけどまともに受け取ってる人は少ない筈だ。
  • 今日未明の試合で決勝トーナメント進出を決めて代表チームはとりあえず期待値をクリアしたと見ている。なので国民は納得し満足しさらなる期待を寄せゲームを楽しむことが出来る。
  • この期待値ってのが何事に関しても肝心なのだ。ボーナスの額、恋人や配偶者の態度、子供の成績、見積の金額等々。期待値を上回れば喜び満足するし、下回れば悲しんだり怒ったり。
  • 自らが影響を及ぼすことがとても難しい事例に対して期待値を設定して一喜一憂するのはなんか虚しい。ボーナスの額は自分の頑張りが反映されるし恋人の態度も子供の成績も十分に自分の影響力が発揮出来る。
  • 一方、日本チームの勝利に我々が貢献出来ることは皆無に等しい。そりゃ、日本からの応援が選手の励みになることは判るけどそれにしても一億分の一の影響でしか無い。
  • 日本代表チームに対して設定した期待値を上回れば彼らは英雄だし下回れば戦犯扱いされる。結果が全てなのは判るが外野としてはなんかあんまりにもゲンキンすぎやしないか。
  • ただ、それに応えているからこそ代表チームのメンバーが生き生きと輝きを増しているのは判る。そういう意味では期待値は彼らを磨く力になっている。画面を通してみているとドーハの頃のメンバー、三浦カズゴン中山の輝きに近づきつつあるような。
  • 岡田監督に対して。フランス大会で三浦カズを日本に返したってのが記憶に強く残っている。カズは間違いなく日本のサッカー界の立役者でたとえ戦力にならなくても代表に入れておくことに異論がある人は殆どいなかっただろうし一瞬でもワールドカップのピッチに立たせてあげたいって思っていたサッカーファンはとても多かった。俺はサッカーファンではないけどドーハを見ていたからカズに対してはそう思っていた。ドーハの時にカズは次のワールドカップ出れるといいなって思ってた。
  • 岡田監督はそのカズをあっさりと代表から外した。凄い決断をする人だなって思ってた。
  • ワールドカップ前の強化試合で結果が出なかったとき、岡田監督は更迭しろみたいなバッシングが盛んだった。それを聞きながらあれだけの決断をする人がそんなに下らない人とも思えないとか感じていた。
  • つい最近、調べたんだけど岡田監督がカズを代表から外した理由はカズの方が圧倒的に人望が高くてメンバーが自分の言うことを聞かないから、なんて憶測もあるらしい。だとしたら尻の穴の小さい話だ。真実はわかんないけどね。
  • 今は岡田監督はちょっとした英雄だろう。その手のひらを返したような評価の乱高下は一意に期待値をクリアしたかどうかだけなのだ。結果が付いてくれば岡田監督が間違った行動をしたとしても評価される。なんかその辺が腑に落ちない。
  • 前回のワールドカップの時はあなたたち代表だったんじゃない?みたいな人が今大会で解説者的な立場でテレビ等で喋ってる。中田英寿とか。それに対してカズは出てこない。多分、カズの背中を見ているゴン中山とかも出てこない。現役に拘っている彼らはテレビの前で解説者面は出来ないのだ。それが彼らの誇りなのだと推察する。

続きを書くかも。