ベーシック・インカムについてダラダラと

  • ベーシック・インカム(以下BI)はやってみて欲しい。財源が足りるとか足りないとかはここでは触れない。やってみるべきだと思う。
  • 成人一人頭幾らって話があるけどそれはダメだ。赤ん坊から年寄りまで一律料金が好ましい。金額としては4-5万ぐらいが適切だ。以下、一人一ヶ月四万円で話を進める。
  • 日本が抱えている問題の根本は労働力の過剰なのだ。生産性は向上したのに若年層からどんどん人口が減っていって需要は増えない。労働力が必要とされていないからそもそも人口が増えない。
  • 何故労働力が必要とされないと人口が増えないかっていうと食い扶持が保証されないという予想をみんながしているからだ。これは先進国何処でも一緒で、生産性の向上→労働市場の需要減少→人口の減少ってプロセスを辿る。これが日本で先陣切って進行しているって事なんだ。
  • このプロセスを断ち切るのが唯一、BIだと思うのだ。まずは国家がしっかりと食い扶持を 確保する。そうすれば人口も増えるだろう。
  • 例えば一人頭、四万円支給するとする。一人暮らしだととても無理だ。四人家族で16万だとなんとかギリギリ暮らせそう。このうち何人かアルバイトでもして10万弱の収入があれば御の字だろう。
  • ポイントは一人じゃ暮らせないってところ。地方から出てきて都会で生活出来ないって人も田舎に帰って親と一緒に暮らせば何とかなる。親が死ぬと食うに困るけどその前に結婚して子を成せばいい。
  • 今は一人暮らしが便利なのでそういう人が多くて晩婚化も進んでるけど人が寄り添った方が生きやすくなる制度がBIだ。
  • あと、都市に人が集中しすぎるってのも解消される可能性がある。BIの社会では低コストで生活することが期待される。だったら家賃や土地が圧倒的に安い地方都市に住んだ方が良い。
  • 勿論、野放図にお金を払うのは無理なので幾つかの予防策が必要だ。BIでは人が死ななければお金を貰い続けることが出来るから親の死亡を隠そうとする輩が出てくるかも。それを防止するために徹底した本人確認が必要だ。本人の生存確認。
  • 外国人についてどうするか。少なくとも帰化は必要だ。受給資格が発生するまで帰化後何年は受給資格がないという制度も検討すべきかも知れない。あとは、受給したら20年くらい出国や海外送金禁止とか。要は日本に骨を埋める覚悟がある人にだけ適用するような制度が良い。
  • 制度が確立したら人口は増えるだろうし人口が増えればビジネスチャンスも増える。それだけで食っていこうって人はそうそう多くないと予想する。仕事しないと暇を持てあますし。人には無為に過ごせる人とそうではない人がいる。格差は広がるだろうけど最低限の生活は出来る。
  • また、充分に稼いでいる人は受給資格を返上する、または寄付に回すような習慣も根付かせたい。
  • 身寄りのない人は共同生活すればいい。または公共生活をサポートするようなビジネスが現れる。一人三万五千円納めれば刑務所かカプセルホテルみたいな施設で衣食を保証するみたいな。本人の手元には五千円だけ残る。それでやりくりしても良いし簡単な仕事をしても良い。
  • 当然、最低賃金は撤廃する。日本では人海戦術的な製造業などは成り立たなくなってるけどBIが確立すればまた戻ってくる可能性もある。安くても働きたいって人が出てくる。そういう人を使えばいいのだ。
  • 上記のような制度を実施できる近道にいるのが日本かヨーロッパ諸国だと思う。日本人である俺は日本でこそやって欲しいと思う。ただ、全世界でやるのは無理なのかな。出来るとしたら二百年後ぐらい。
  • ざっと考えただけなので穴だらけだと思うけど俺が考えるBIはこんな感じ。