レンタルサーバー解約する

はてなに日記を書き始める前、レンタルサーバーにwordpressをインストールしてそれで書いていた。独自ドメインも取得していた。wordpressのメンテナンスが面倒ではてなに逃げてきた。レンタルサーバーはカード決済でそのカードを使わなくなったので請求がメールで飛んできた。払おうかな、もう今更いらないかなって思ってるうちに期限が過ぎた。結果的に解約することになるだろう。

大量の自作曲のデータがあるのでレンタルサーバー自体は必然だった。レンタルサーバを変更した後、urlが変わるのもイヤだったので独自ドメインも俺には必要だった。それは過去のデータは一つのところに纏めるという理想にも関連してくる。

自分が書いていたテキストは一つところにまとめて、いつでも閲覧できる状態にしておくというのが俺の当初考えた理想だ。ところが諸処の事情があってそれらはあちこちに分散してしまった。殆どのデータは手元にあるけどそれは閲覧できる状態に今はなってない。まとまって無くても閲覧可能な状態にするべきというのが次善である。けど、俺はそのための手間もかけていない。

けど、なんか、どうでも良くなってきた。単純に飽きて投げやりになったって事じゃない。いつまでも残り続けるのが良いことなのかどうなのか。

世の中の情報は全てデジタル化されつつある。映像も音楽もテキストも。俺みたいな軽薄な人間がテキストを書き、ごく少数の人に対してであっても読んでもらえているというのはデジタル化のお陰である。デジタルなデータはそれがエンコードされてさえしまえば原則として劣化しない。俺の書いたテキストも音楽も元々の質は低いけど劣化しないまま残そうと思えば、俺は墓場まで持って行ける。

デジタル以前はいくらか劣化するものだった。劣化するからこそ新しいものを作りたくなるんだろうし求められる。ところが劣化しなければ新しいものなんて必要ないのだ。すり切れたレコードではないキング・クリムゾンが聴ければ我々はそれで満足してしまう。それが本当にそれで良いのか。消えてしまうからこそ、この状態を長らえることが出来ないからこそ貴重な物として扱えるのだ。

もちろん、良いのか?って問うたところで、我々は劣化しないデータの中を生きているのでそれを受け入れざるを得ない。ただ自分が作ったものに関しては俺は取捨選択できる。積極的に捨てなくても良いけど、後生大事に抱える必要もない。それでも俺はそこまで思いっきりが良い訳でもなく音楽のデータやらは残すと思う。幸い、俺がレンタルサーバーを借りたときとは状況が変わっていて俺の大量のデータを無料でストックしてくれそうなところもありそうだ。そんなのを使って俺は再び自分の音を聞いてくれる環境を再構築する筈だ。残すのは多分、それと+αぐらいであとは殆ど捨ててしまおう。というか、自分のハードディスクの片隅にひっそりしまっておこう。そんなんでいいや。

ってことでukihiro.comは消滅しました。