Tasting&Testing vol.2 科学で味わう日本酒

日本科学未来館で開催されたこれに行ってきた。

Tasting&Testing vol.2 科学で味わう日本酒

会費千円で7種類の日本酒と1種類の白ワイン、4-5種類のつまみを味わいながら日本酒のレクチャーを聞けるというイベントだ。楽しかった。

日本酒のその香り成分として認められるのが200種類ぐらいあってその中でも特に有効なのが20種類、さらにそれを大まかに分類すると7種類ぐらいの傾向があるという。全部覚えてないんだけどリンゴの匂いとかヨーグルトの匂いとか木の匂いとか。それらと糖質やアルコールが加わって日本酒の複雑な味わいになるという。

例えばリンゴの香りも「そのまんまのリンゴ、切ったリンゴ、すり下ろしたリンゴ、焼いたリンゴの香り」ぐらいに分けられるらしい。香りが一つの成分だけで構成されているわけでは多分無くていくつかの香り成分が絡んでその香りが形成されるわけだけどその割合によって同じ傾向の香りでもさらに突っ込んだ分類が可能になると言うことだろう。

いくつかの酒を飲んで判ったのは俺はリンゴ系の香りが好きなんだって事だ。そんリンゴ系の酒は澤乃井の酒だった。やけに近所なので今度覗いてみようと思う。

次に料理と酒のマッチング。いくつかのつまみと酒を交互に飲む。そのマッチングを多数決でアンケート取って行くみたいな企画。マッチングテスト用の酒は3種類の日本酒と白ワインなんだけどみんなのマッチング評価は緩やかながら一定の傾向を示す。料理に合う組み合わせとあわない組み合わせというのは確かに存在するというのは経験論的にも判っていたけどこうやって実験で示されるとなかなか興味深い。

同じ日本酒でもこの酒だと豆腐に合うけどこの酒はダメみたいなのが確かにあった。いつも飲むときはざっくりと「和食だったら日本酒だよなー」とか考えていたけどやっぱり合う合わないはあるようだ。例えば海沿いで作られる酒というのは刺身とかと相性が良く、山沿いになると漬物とかとあうみたいにその地の味に自然に合うように酒が棲み分けられてるって傾向があるみたい。当たり前のことかも知れないけど。

逆にチーズに合う日本酒ってのもあった。近所のイタリアンで日本酒を出す店があるけど間違いでもないようだ。

酒は地の酒を地で飲むのが一番旨いって俺は常々思ってる。この酒旨いって思って家に持ち帰って飲んでも「あれ?」って思う事はよくある。料理とのマッチングだけがその理由では無さそうだけどそういう要素もあるみたい。


会場の風景。

こんな風に酒が提供される。基本的には「試飲」なんだけどおちょこ二杯分くらいの量がある。それが8種類だからそこそこの量だ。

あまり飲めないツレの酒を奪って最後の方は飲みモード。