新型インフルエンザで日本政府にして欲しかったこと

従来、日本政府は(地方自治体の分も含めての数字だと思うが)2800万人分のタミフルを備蓄しておりそれに加えて今回、800万人分だかの追加調達をするとかってニュースを何処かで読んだんだけどソースは紛失した。
2800万人分のタミフルが必要になるって事はきっと医療機関とかはまともに機能していなかろう。そんな状況でタミフルみたいな強力な薬をバラマキ続けるってのがちょっと想像できない。それでも日本人は極論すれば国民の頭数分のタミフルを求め続けるのだろう。ちょっとヒステリックな心境に陥っているとしか思えない。日本の行政なり医療機関はそこまでに至る前に何らかの策を講じうる力を持っていると俺は信じている。

あと、政府のお偉いさん方は「水際で食い止める」って口を揃えて言う。それもちょっと現実的ではなくて潜伏期間を考えると現状の検疫が功を奏しているとは思えない。それでもやり続けるというのはこれもまたヒステリックと感じてしまう。

タミフル持って医者や看護師を大量にメキシコに派遣したらどうなんだって思った。震源地をきちんと押さえ込むことが出来たらパンデミックに対するリスクを下げることに繋がる。加えて国際貢献にもなる。勿論、医師たちは防護服なり防毒マスクなりを装備して、さらに現地の医療従事者の分も揃える。パンデミックで一番保護されるべきなのは医療従事者だ。彼らが伏してしまっては為す術が無くなる。そうならないための医療現場の管理まで含めて日本の優れた技術を緊急時に一番困っているところに投入することが効果的であり国際社会から歓迎される行為であったはずだ。

タミフルを日本が買い占めたら、世界に行き渡る分が減るだろう。ここでそのような行為に及ぶことは日本だけ良ければいいって意識が見て取れる。「水際作戦」とやらも同じだ。こんなときにこそ専守防衛だけじゃなくてその原因を取り除く戦略的行動に出れば良かった。それが平和憲法を有する日本に求められる役割ではないか。