小沢氏の死に際

このサイト、直リンが貼れないのでしょうがないから長々とコピペする。

昨年12月19日夜に、次期駐日米大使に内定していたジョセフ・ナイ氏と民主党幹部が都内のホテルで会談した際、「日米地位協定普天間移転の日米合意の見直しに動いたら反米とみなす」とクギを刺されたことはすでにこのHPで書いた。

その後、小沢氏の政策秘書東京地検特捜部に異例の「政治資金規正法違反」で逮捕されたことは周知の事実である。私はその背景には、小沢氏の普天間移転の日米合意に反対する姿勢があったと疑う一人である。

だから小沢氏が、今回、あえて辺野古沿岸への普天間基地代替え移転に反対を表明したことで、小沢氏の覚悟を知った。

小沢氏は政治家として死に場所を探しているようにも思える。いくら麻生首相が引き延ばしを図っても、今年中には必ず総選挙が行われる。その直前に小沢氏は民主党代表を辞め、清廉潔白な岡田氏に党代表を禅譲し、岡田氏を民主党の顔として総選挙をやる覚悟を決めたのではないか。すなわち自分の死に場所を決した様に感じる言葉である。

アメリカと戦うにはそれくらいの覚悟がなければ戦えない。小沢氏が語った「アメリカ軍が日本で存在感(プレゼンス)を示すには横須賀だけでいい」というのは正論である。アメリカ軍自身が米軍再編で考えている事でもある。ただ北朝鮮が崩壊して南北朝鮮が統一したという戦略環境の変化が必要という説明が抜けているだけだ。

小沢氏は自らを捨てることで、自らの政治信念を曲げることなく、小沢氏を襲った攻撃に反撃する覚悟とみた。

全く同感。小沢氏が筋を通し続けたことは「政権交代の実現」と「米国からの独立」だ。米国、米軍に対する挑発定な発言が目立ち始めたのも自分の死期を悟ってるからなのかと思うと合点がいく。

んで、小沢がアメリカに挑まなくてはならないのは恩師である田中角栄の敵討ちって可能性もある。角栄もまたアメリカのせいで失脚したと目されているし、俺もそう信じている。けど、そう考えるのは少々感傷的すぎるか。

俺は前に「小沢ほぼ終わった」って書いたけど何より本人が一番それを感じてのことなんだろうな。偉大な政治家の散り際に注視したい。また小沢のDNAを受け継ぐ政治家が出てきて欲しい。