デジカメのケーブル

デジタルカメラのケーブルを紛失したと思った。実際には普段使っていないカバンのポケットの中から出てきたわけだが。ケーブルがないなー不便だなーって思いながら新たにした不満を述べてみる。

だいたい、21世紀に突入してそろそろ10年なのに何でデジカメとパソコンを繋ぐ手段が有線なのだ。もう少ししたらケーブルやらメモリカードやらを使ってファイルのやりとりをするのは終わりになるだろうって俺が思い続けて多分、5年くらいは経つ。一体いつまでこんなことをしなくちゃいけないのだ。wi-fibluetoothもあるだろうに。

実はwi-fiを実装しているデジカメはもう既にある。俺が認識しているのは三機種。
SONY DSC-G1
Panasonic DMC-TZ50
Nikon COOLPIX S7c

このうち二機種はこちらでレビューっていうか文句言われてる。

ニコンのWiFi付きデジカメ「S7c」は組み合わせるオンライン・アルバムサービスを間違った!? - キャズムを超えろ!
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これらの機種は自社で持っている画像共有サービスに自動アップロードってのを実現している。自分の好きな画像共有サービスが選べない。確かにそこが不便なところだけど直接webにupというより自分のパソコンと繋げるのにwi-fiが使えないのか。俺はそこだけで良いと思う。

自分で撮った写真を選んでupするわけだが選ぶというのはデジカメの小さい画面じゃ無理。PCで見ながら確認してって手順を踏む。そら、手軽にupしたいってニーズは無くはないけど多くは無さそうに思う。上記、「キャズムを超えろ!」で言われているニーズが多いのか俺みたいにパソコンに転送してくれればいいやって人が多いのか。

多くの人がデジカメで写真撮ったらパソコンに転送する。これをしない人はあまりいないだろう。んで、パソコンで見たり整理したり印刷したり。そして転送のときにケーブルやらカードやらを使うわけだ。SDカードなら多くの場合、PC側にスロットがあるけど俺みたいにソニーメモステの場合、アダプタを持ち歩かなくちゃならない。また、転送しようとしてカードをPCに挿してデジカメに戻し忘れて、いざ撮影するときに内蔵メモリが足りませんとかカードが入ってませんとか言われちゃうのだ。

今の俺のデジカメは内蔵メモリが大きい(4GB)のでメモリカードを使わずにケーブルで転送するようにしている。んで、転送が終わってそのままデジカメの電源切り忘れて撮影時にバッテリーが切れちゃったりもする。

それもこれもみんなケーブルやカードでデータ交換しなくちゃいけないからだ。無線でやりとりできればこの辺の問題をクリアできるのに。上記の三機種はパソコンとデータがやりとりできるとは書いてない。当たり前すぎるから書いてないって事は無いだろう。多分、wi-fiでデータ交換を実現させるためにはデジカメがネットワーククライアントとして認識されなくちゃならない。その辺が理由かな。単純なデータ交換だったらbluetoothFTPを使った方が良さそう。

出先の無線LANアクセスポイントからデータを送信するのであれば写真共有サービスにupよりも素直にe-mailで送って欲しいかな。今時のwebメールは容量がでかいのでデジカメのファイルがんがん送ってもパンクすることは無いだろう。んで、その場合の通信手段としてはアクセスポイントが限られている公衆無線ランよりemobileFOMASIMカードを使えるようにすればいいと思うのだがSIMロックが解除されないと当分は無理か。

wi-fi搭載のデジカメメーカーがみんな自社サイトのとの連携を強調するのは垂直統合モデルを目指しているからだと思う。垂直統合モデルの規範であるipodの成功例を見ているからだ。あの成功はそう簡単に得られる物ではない。垂直統合とか捨ててopenな環境を目指せばビジネスチャンスも広がると思うのだがどんなもんだろう。