夢の話

人の夢の話ほどつまらない事は無い。なので俺は人様に自分の夢の話などしない。しかし、ここのところ連続した夢をよく見るのでそれを書きとめてみる。いくつかパターンがあるのだが覚醒している今は一個しか思い出せない。

今、現実に息子がいるのだが、それに次いで娘が生まれた。その年端もいかない娘が一人で風呂に入って溺死して(させて)しまうと言う夢だ。娘の名前も決まっている。その娘の名前を口にしながらその笑顔を二度と見れないのだなとか、悲しみながら目が醒める。暫くは微睡みながら娘の死を現実として悲しんでいるのだが段々と自分に娘などいないと言うことを思い出す。

この夢を解釈する気など毛頭無い。フロイディアンに言わせれば水はセックスのメタファーで娘の溺死というのは近親相姦の願望ではないかなんて事になりそうだけど俺はそんな話は信じない。

思い出せないパターンもあるのにそれが連続夢として理解しているというのはなんか、無意識の力の強さを思い知らされる感じがする。けど、いくつかパターンがあるというのは錯覚で実際には一個しかないのかも知れない。また、娘の死という夢を何度も見ているということ自体も俺の錯覚で実は一回しかみていないのかも知れない。