横濱ジャズプロムナード2010

生憎雨のジャズプロ。普段は会場間を自転車で移動するのだが今回は雨なので関内ホールだけで完結させるという横着な予定をたてる。

4レディースとかいうユニット。

ごめんなさい。半分寝てました。

Sax Super Sessionとかいうユニット。

ごめんなさい。半分寝てました。

津村和彦トリオ

ドラムカッコよかった。ギタートリオという難しい編成の中で工夫して色々なタイプの音楽をやろうとしている。この人の曲は難しい曲が多くギターとベースだけではコード感が表しきれていない感じがした。ピアノが入ればそんなこと無いんだろうけど。結構楽しめたんだけどその辺で食い足りなさが残った。

鬼武みゆき with フレンズ meetsグラストン・ガリッツァ

前半はブラジル人ボーカリストでありソングライターであるグラストン・ガリッツァを全面に出して後半から鬼武みゆきって人が徐々にその色を出してくるって構成か。前半は文句無しに美しいブラジルとかカリブの香りがする極上の音楽。後半からややワザとらしくなってきたか。

ヒカシュー

今回はヒカシュー。なんといってもヒカシュー。見たのは多分、30年ぶりくらいか。全然変わってないとも言えるし随分変わったとも言える。元々、演劇的なステージをするバンドだった。演劇要素担当は昔は巻上公一さんとギターの人だけだったんだけど今はほぼ全員が役者っぽい。何が起こるか全く予想出来ない。
俺は前の席の方に座っていたので会場全体の様子が判らなかったのだが随分と席を立つ人が多かったよう。そりゃそうだろうな。普通の規範のジャズからは大きく外れてる。俺もヒカシューのことをジャズだなんて思ってない。
ジャズプロムナードの特徴としてサウンドチェックを客の前でやるってのがあるんだけど、その最中から俺の隣に座っていた50代後半ぐらいの夫婦が「これはジャズじゃないわよねえ」とか囁き合っていた。ところが特にオバさんの方がステージが始まると大興奮・大喜び。巻上さんにも俺の隣のオバさんのテンションが伝わっていたみたいで喜んでたw。その後、ツイッターで別のオバさんツイ友いわく(失礼)「私もすきやわー」との事ヒカシューって中高年に受ける音楽になってたのか? 綾小路きみまろ的な?
今回のステージで印象的だったのがテルミンの使い方。テルミンを単なるギミックではなくて完全にひとつの楽器として使いこなしてる。テルミンって殆ど正弦波な弱っちい音しか出ないんだけど比較的倍音豊かな、少なくとも低音域は矩形波に近い音。音圧感もありドラムに負けてない音を出してる。コンプで潰してからファズを使って強くクリップさせればこんな音になるかも。巻上さんの後ろにフェンダーギターアンプらしきものがあったんだけどそれから音を出してるのか。その割にはアンプの前にマイクがなかったし。推察は兎も角としてテルミンをこれだけ使いこなしている人は初めて見た。その意味でも新鮮で楽しいステージだった。以下、昔のヒカシューと今のヒカシュー