スポーツ自転車のススメ-安全とマナー

勧めておいてこんな事言うのもなんだけど、スポーツ自転車には危険が伴うものだと思っておいた方が良い。正しく乗っていれば絶対事故らないかって保証は無い。

歩道か車道か

一頃、道交法で原則自転車は車道を走るんだよって事がマスコミなどでも頻繁に取り上げられ、ママチャリ軍団が一斉に車道に乗りだしてきて怖い思いをしたことがある。あれはあれで迷惑なんだけどそれでもやっぱり自転車、ことさらスポーツ自転車は車道を走るべきだと考える。自転車にとって怖いのは実は自動車より歩行者だ。歩行者は予想が出来ない行動を取るし、後ろの事なんて見てない。ある程度のスピードが出る自転車だと歩道はむしろ怖い場所に感じられてくる。もう一つ、歩道が怖い理由があってそれは路地や車庫などから出てくる自転車だ。奴らはまずは歩道にノーズを出してくる。歩道にいると避ける場所が無いので俺も何度か怖い思いをしたことがある。なので、圧倒的に車道を走るべき。
車道は車が怖いという。そりゃ確かにそうで、中にはクラクションを鳴らしたり、下手をすると幅寄せしてくる自動車もある。ただ、そういう自動車は全て自分もリスクを背負っているので自転車の事をちゃんと見ながらやっている。自動車との関係で怖い思いをした事って言うのはとても少ない。

自転車の事故のパターン

自転車の事故は幾つかのパターンがあって、そのパターンに気をつけていれば9割方の事故は防げると思う。

歩道での事故

これは前述と被るけど歩道ではスピード出さないように。歩道は歩行者絶対優先なのだ。実は自転車が歩行者に対してチリンチリンするのも違法。俺は歩道を走らなければならないときは極力ゆっくり走り、歩行者が道をふさいでも暫くは我慢する。長いこと道をふさがれたら「すみません、通ります」と言って道を開けて貰うぐらい。そして通り過ぎるとき「どうもー」ってお礼を言う。歩道を走るならこのくらいの気遣いが必要かなと思ってる。こうしていれば歩道で事故るのは精々、立ちゴケぐらいになるはずだ。歩行者の脇をすり抜けようなどと絶対に思わないこと。

歩道と車道の境目の事故

これも結構多い。歩道から出てきてバイクと接触とか。あと、歩道に入ろうとして段差にタイヤを取られて転倒とか。歩道に入るとき入り損ねてガードレールに激突とかってパターンもあるようだ。状況に応じて歩道と車道を使い分けながら速度落とさないで走ってる人を見るけど危ないなあって思う。それと歩道と車道を使い分けながら走る人は車道の逆走とかも平気でやる。

人を避けようとして事故

実は俺が落車して骨折したのがこのパターン。歩道でもガードレールが無いところでは歩行者は車の有無だけ確認して自転車に気がつかないで飛び出してくることが多い。これを避けようとして事故っちゃうのだ。人以外にも犬や猫や鳥を避けようとしてってのはある。ガードレールがない歩道の脇を走るときは歩行者の動きに注意したり出来るだけ歩道から離れて走るとかって配慮が必要だ。

左折車巻き込まれ事故

左折車は自転車を巻き込み対象として認識してないのか、それとも気がつかないのか。左折車は自転車のために道を譲ってくれない、ぐらいに考えた方が良さそうだ。

マナーについて

マナーと書いたけど殆どが安全のためのマナーだ。これだけはやめてくれみたいな話。

車道の逆走

これ、危ないと思うんだよな。よく、「自転車で車道を走るのは危ない」とか言うけどさ。俺はだいたい巡航時30km/hで車道を走ってる。50m/hで走ってる車との相対速度は20km/hだ。相手はこちらを充分に認識出来る。ところが逆走している自転車との相対速度は60km/hにもなる。自転車乗っていても同じで正直、かなり怖い。凄いスピードでこっち向かってくるように見える。怖いからやめて欲しいです。

ヘッドフォンしながらの自転車

これも怖くないのかな。耳は安全確認のための重要な情報源だ。それを塞いじゃう。

自転車通行禁止の道を自転車で走る奴。

オーバーパスやアンダーパスは大抵、自転車通行禁止になっている。ここを通らないとすげー遠回りになったりすることもあって通りたくなる気持ちもわかるんだけど、ここは自転車乗りとして通っちゃいけないと思う。だって、車道走るだけで自動車から見て自転車は邪魔なのだ。合法的なところだけならこっちが正しいって胸張って言えるんだけど、違法なところで堂々とやられちゃうと自転車に対する敵愾心を煽るだけのような気がする。けど、そこ通らないと先に行けないような道もあってそういうのは道路行政として何とかして欲しい。