スポーツ自転車のススメ-始めに

趣味として自転車に乗るようになったのは何処を起点にするかって事にもよるけど自転車通勤を始めたところとすると2007年の夏だ。かれこれ二年半ぐらいになる。自転車のことはブログでも書いてるし日常生活で話題にすることも多い。自然と相談を受けることも多くなった。なので、現時点で自転車に関するノウハウを自分なりに纏めてみるのも悪くない。

対象

自転車を始めてみようかなって人から始めたばっかりぐらいの初心者まで。徒歩で移動出来る範囲を自転車で代替えするみたいなのは対象外。自転車を乗ることを楽しみたい、自転車で体を動かしたいって人を対象にする。なのでタイトルにスポーツ自転車って入れた。スポーツバイクの方が自然な言い方だんだけど日本でバイクっていうとモーターサイクルになるので「自転車」だ。
車種はMTBクロスバイクぐらい。MTBは本来、未舗装の山を走るための自転車だけど山を走りたいって人はここでは対象外とする。俺自身、未舗装の道なんて走らないから。あくまで街中とか遠乗りの時も舗装路を走るのが前提ということで書く。俺はロード乗りなのでロードも入れたいんだけど長くなりすぎになりそうなのでやめておく。

なぜ自転車なのか

日常の中でスポーツをすることは大切だ。中年と呼ばれる歳を過ぎるとそれはひしひしと感じる。ジムに行ったり水泳したりも良いんだけどそれって時間が必要だ。自転車の良いところは移動がスポーツになると言うこと。実際、ここからここまで移動するって決めてしまえばそれだけ運動することが不可避となる。生活の中にスポーツを取り込むことが出来る。それが楽しいし続けやすいポイントでもある。俺は往復24キロの通勤と週末には50キロ〜100キロ程度を走るツーリングをしている。
わりと長時間続く有酸素運動なのでダイエットにも良いとされる。あと、バランスを取り続けることが要求されるのでインナーマッスルが鍛えられるらしい。

何が楽しいのか

移動することは人間にとって根源的な喜びではないかって思う。より早くより遠くへって事を目的にするスポーツは多い。自転車は移動するスポーツで移動自体を目的とすることが出来る。例えば海に行きたいって思ったときに電車や自動車で行くのは良いんだけど移動時間は目的のための手段になりがちだ。自転車だと移動することそのものが手段になる。もちろん、目的地についてそこを楽しむのもありだし。何処に行くにしても2-3倍は楽しい。
自転車の移動が楽しいなって思えるポイントはもうひとつあって、これは主観かもしれないけど移動速度が丁度いいのだ。自動車を運転しているとゆっくりと眺めを楽しむなんてことが出来ない。遠くを見るのには良いんだけど近景はすぐに過ぎ去ってしまう。散歩だと近くも遠くもじっくり見れるけどスピードが遅すぎて俺にはまどろっこしい。自転車で感じる景色は散歩とドライブの良いとこ取りなのだ。

どこまで行けるのか

これは人それぞれとしか言いようがない。けど、俺がここに書いていることを守れば10キロ、20キロは楽勝。50キロぐらいまでだったら大抵の人は走れるようになるのではないか。
東京駅近辺から横浜の山下公園までの距離は30キロ。その山下公園から江ノ島までだと25キロぐらい。このくらいの距離が移動できれば移動の充実感が味わえると思う。
そんなに走れないって思うかもしれないけど、ちゃんと自転車に乗れれば10キロ20キロはごく日常のことになり、少し頑張れば50キロ100キロに手が届く。
俺の例でいうと最高到達距離はロードバイクで一日で200キロ。到達した標高は山中湖手前の山伏峠で1100m。MTBだと一日で120キロ走ったことがある。特別スタミナがあるとかって事はない。体が大きいのでむしろ長距離長時間の移動は普通の人より消耗が激しい筈だ。それでこのくらい。