オリンピックは成立し難くなってるのではないか。

バンクーバーオリンピックは過激な反対運動があったという。東京にオリンピックを招致しうようという試みに対して東京都民の反応は冷ややかだった。次のロンドンは賛否両論らしい。

オリンピック効果というのは一時的な消費の増大とインフラを一気に整えるという起爆剤だ。インフラが必要ないところは一過性の効果だけで負担ばかり増える。

オリンピック招致に冷ややかだった東京都民の多くはオリンピックを楽しみたいんだけど自分のところの懐が痛むのは嫌だよってのが本音ではないか。

これから先、成長が期待されるbrics諸国にしてもかつての先進国が辿ったような成長の姿とは違い、貧富の差が激しいまま成長していこうというスタイルだ。巨大な浪費に難色を示す貧困層も増えるだろう。

それでも為政者は比較的オリンピックをしたがる。自分の成果として見えやすい。ところがオリンピックをしたがる政治家は選挙に勝てないって事は充分にありえる。多くの国が東京都民のような覚めた反応をするようになるのではないか。

こんな風にオリンピックが華やかに出来るのはあと20-30年くらいかな。石原都知事は2016年のオリンピックが今のようなオリンピックの最後になるとかって予想してた。だから愛郷主義者の彼は東京でやりたがっていたのだ。