自民党の首相指名につらつら思う事

http://mainichi.jp/select/seiji/seikenkotai/news/20090909k0000m010066000c.html

同党は同日の特別国会で実施される首相指名選挙に総裁不在で臨む。党執行部が麻生氏批判に配慮し検討していた白紙投票は総会で認められず、元農相の若林正俊両院議員総会長(参院議員)にそろって投票することで意見集約した。結党(55年)以来、自民党が首相指名選挙で参院議員に投票するのは初めて。総裁以外の議員への投票も異例だ。

何とも情けない結果になった。党の幹事に出来るだけ近い人で戦犯ではない人、将来、経歴に傷が付いてもそんなに問題無さそうな人が選ばれることになった。これは白票を投ずることと、どう違うのか。

自民党が敗戦濃厚なのは開票前から判っていた。いや、公示前からと言って良いかもしれない。我々が判っている以上に票読みのプロがいる党本部は掴んでいたはずだ。では、負けた後どうするか。そんなこと考えるべきではないってのは選挙前の正論だろう。しかし、正論を突き通していればこういう結果になるのは火を見るよりも明らかである。

よしんば選挙前は正論一本槍でも選挙が終わった08/30の夜、遅くとも08/31の朝には次の総裁を決めるべく有志が集まり膝を詰め腹を割り話し合うべきだろう。俺はそれを選挙前からするのが当然と思うが選挙後でも間に合った可能性はある。

その有志は決して森とか古賀とかでは無い。桝添、石破、谷垣、石原(伸晃)あたりだとおもう。或いは小池を加えても良いかもしれない。彼、彼女らは今までも総裁選に出馬している。このタイミングで出馬しないというのは本音としては判るけど潔くはない。この中から火中の栗を拾う者が出てこないと本気で党が瓦解することになるだろう。政権を失ったら自民党は立て直そうとするアクションすら起こせないのだ。

自民党を応援するわけではない。多分、この先、民主党マニフェストを次々と取り下げていくことになるだろう。自民もダメ、民主もダメって事になりそうな雲行きだ。政治不信に拍車がかかりそうだ。それを懸念している。もう、両方とも党解散しちゃえ。本気でそう思う。