初輪行袋輪行

自転車を電車等で運ぶことを輪行という。当初からおかしな言葉だなって思ってた。字面から意味が推測しづらい。何かの略語とも思えない。

wikipediaによると輪行(りんこう)とは、自転車を公共交通機関(鉄道・船・飛行機など)を使用して運ぶこと。サイクリスト、自転車旅行者が行程の一部を省略するために使う手段。』とある。さらに原義として『輪行という言葉は、もともと競輪の選手が競輪場まで自走することを、「輪行」と称していたところに由来している。』との記述もある。なるほど、原義であれば字面から意味がわかる。「輪」で「行く」から輪行なのか。

さて、このように原義からかけ離れた輪行という言葉であるが上記wikipediaによると自動車で移動することは輪行と呼ばないらしい。ちょっとこの辺、合点がいかない。自転車を伴って移動するのが輪行なら自動車輪行があっても良いと思うのだ。事実、"自動車輪行"でググると相当数ヒットする。

俺は「自動車輪行」はかなり日常的に行っているが電車ってのはまだ無い。すったもんだがあったもののアマゾンで輪行袋を手に入れたので早速、「電車輪行」に挑戦することにした。

普通、輪行袋に自転車を詰め込むってところで難儀する人が多いらしいが俺はこのページのおかげで特に躊躇することもなかった。有用な情報をありがとうございます。って事で一回だけ練習して輪行袋輪行に挑んでみた。

コースは上記の通り。先日、三浦半島一周したときより若干ショートカットしつつ途中でリタイヤするみたいなコースだ。本当は行ったことのないところに行きたいんだけど初めての輪行で初めての場所はちょっと敷居が高いように思えたので慣れた場所にしといた。

海沿い中心のコースを進むと海水浴客が目立つ。ああ、そんな季節だ。そろそろ海水浴の計画も立てないととか思いつつ漕ぐ。ここのところ脚の腱が痛むのであまり無理しないように進む。真夏に近い季節だからかあまりロード乗りは多くなく、しかも早い人がいない。早い人がいるとわりと励みになるのだがちょっと拍子抜けしつつ、他のロード乗りを追い越しながら淡々と進む。

そんなに人混みになっていない駅って事で、輪行開始場所として逗子駅を選んだ。鎌倉や片瀬江ノ島あたりに足を伸ばしても良いのだが人混みが気になる。なにせ、駅で輪行袋を広げなくてはならない。人混みの中では気が引ける。逗子駅はそこそこゆったりしていて落ち着いて袋詰めが出来そうって事を確認した。

ってかその前に飯だ。逗子銀座の入り口にあった「生しらす」って看板の出ている店を選んだ。店名は忘れた。俺はわりと生しらすを食っているのでその店の味は標準的なところか。生臭くもないけどしらすの味が引き立っているわけでもないぐらいの味。ここでビール二本飲む。漕ぐのを諦めればわりとしっかり目に飲める。たかがビール二本だけど漕いだ直後の体にはこれだけの酒でもガッツリと効く。

酔っぱらいながらも袋詰めを完了。自転車を担いで横須賀線に乗り込む。輪行袋を抱えていると自動改札を抜けるのにも少々難儀する。幸い、混雑してはいない。途中までは座っていけたけど輪行袋を抱えて座ると二人分以上のスペースを取ってしまう。途中、少し込んできたので立ち上がることにした。輪行袋を持ち込めるのは鉄道会社から許された事であるが、当然の権利と開き直ることは出来ない。ここは身を縮ませて行動すべきだ。

そんなこんなで家の近くまで来たのだが最寄り駅に行くにはもう一回乗り換えるってところで俺は電車から降りた。輪行袋を抱えて乗り換えしてもしかしたら混んでるかもしれない他の路線に乗るよりも自転車で帰ることを選択した。酔いは醒めたし。再び、輪行袋を広げ今度は自転車を組み立てて帰路の最後の五キロ程度をゆったりと漕いだ。

走行データ
走行距離:97.7㎞
平均速度:24.2km
平均ケイデンス:68rpm


今回の輪行袋搭載方法。ボトルケージに入れるのが一般的らしいが二つあるケージのうち一個が潰れるのは辛い。今回はトップチューブに巻き付けてみたけどイマイチかな。かっこわるいし。

輪行袋に赤トレ君を詰め込んだところ。

今回からデビュー。JIROのグローブ。今までのはパッド無しだったけどロード用にはパッドありが良いみたい。

昼飯の生しらす定食