足利事件の事

あくまで推定無罪。再び強く感じさせられる出来事だった。

マスメディアは菅谷「さん」ってすっかり一般人だけど刑が確定した後ならまだしも、確定するまでの間にもさんざん犯人扱いしたことの罪は逃れ得ない。そのことに言及しているマスメディアにはまだお目にかかってない。

ただ、俺は菅谷氏が犯人であるとの確証が無くなっただけで、犯人ではないとの確証が得られているわけではないと理解している。いまだに菅谷氏が犯人だという可能性はあるわけだ。それの裏付けを取るだけの興味もないけど。

菅谷氏が犯人ではないとして菅谷氏の失われた十数年は確かに大きくて取り返しが付かないものだ。けど、それ以上に彼の家族等が受けた制裁はどこから来たのだって思う。社会的制裁はマスメディアがもたらしたものだ。実名報道の在り方を大きく転換する必要がある。

例えばわいせつなビデオ等を不法投棄したとして名古屋市の職員が実名報道されているけど、それは本当にそれで良いのか。刑の確定とか何とかじゃなくて罪の大きさに対する社会的制裁が強すぎるのだ。マスメディアは裁判所と同等ぐらいに制裁を与えうる機関であるとの認識を持つ必要がある。

それにしてもこんな冤罪が出てくる中、林真須美被告を本当に殺して良いのか?