GMと北朝鮮

GM北朝鮮は似ていた。今となっては一線通り超してしまったGMはまた違う物になってるけど。

死にかかった巨人は自分の死が周囲にどういうリスクを与えるかよく判っている。昨年末のGMは全ての金融機関からそっぽ向かれたにも関わらず国家に対して支援してくれ等と厚顔なことを言ってのける。債権を棒引きしてくれとか。強気でいられるのはそのリスクの大きさ故だ。潰れちゃうよ?良いの?潰れたらあんたらもただじゃ済まないよ。だから何とかして助けろよ。

北朝鮮も一緒だ。核実験とか無茶をして援助を引き出そうとする。今の所、北朝鮮が潰れて得をする人は誰もいなさそうだ。いずれ中国が北朝鮮に対する精算処理に乗り出し、併合へ向かいそうな気もするが韓国と同盟しているアメリカの顔色を見るに時期尚早だ。ロシアも近い立場だろう。韓国も北朝鮮の崩壊を支えるような体力はない。アメリカはこんなところで何の利権も取れそうもないところで緊張が高まって欲しくない。

北朝鮮情勢に関しては事なかれ主義を貫くのが目下の最善だ。だから、各国はそれを維持しようとしている。北朝鮮はそれを判っていて無茶をして無茶を言う。

日本だけは自分たちのリスクだと思っていないのか無責任に崩壊を望むような声が大きい。それはアメリカ国内のGMに対する冷淡さと似ているような気がする。リスクの大きさが理解出来ていないのだ。