ビッグ3を救済するのが良いのか労働者を救済するのが良いのか

【主張】ビッグ3救済 再生プランの早期策定を

米政府は米自動車大手3社(ビッグスリー)救済のため、総額174億ドルのつなぎ融資を実施すると発表した。

つなぎ融資で174億ドルだ。これを注入したからその後は大丈夫って事じゃない。まだ金が必要かも知れない。
174億ドルがどんな数字かというと300万円を58万人に配れることになる*1。ビッグ3やその関連企業で働いている人が300万人って事らしいのでその約1/5に対する失業者の補償額って考えると結構、効果がある金額だ。174億ドル使うならそっちの方が良いんでない?

勿論、俺が簡単に考えすぎてるってのは自覚している。自体はそんなに単純じゃない。けど、そういう活用方法もありでしょ、検討の余地ぐらいあるでしょって事で。

ちょっと話変わるけど俺の周りでも車を手放した人が数人いる。ガソリン高いし収入増えないし良く考えたら車無くても別に平気だしって感じだ。あのガソリン高騰は自動車に対する消費マインドを冷やすのに充分なインパクトがあった。今は安いけどまたいつ上がるか判らない。交通網が発達した東京近郊から眺めているので大幅に割り引く必要はあるけど同じような影響は世界各国にある筈だ。車を手放さないまでも高くてガソリンをバカ食いするような車からは気持ちが離れてしまった人が多いと推察する。今まで世界の製造業や経済を支え続けてきた自動車という大型消費財が大きな岐路に立たされているのだ。影響は計り知れないけど不可逆な状態であることを認識した方が良いだろう。

*1:1ドル=100円計算。90円だと44万人になる