科学特捜隊民営化法案閣議決定

麻生内閣はxx月xx日、景気対策のための財源確保の一環として科学特捜隊(科特隊)の民営化法案を閣議決定した。

異星人の侵略等に備えた同組織であるが1967年に怪獣ゼットンを倒した以外には目立った成果が上がっていない。さらに、活躍が注視されていた頃も防衛の決め手はウルトラマンであることが多く、その必要性が疑問視されていた。

同組織は独立国際機関である国際科学警察機構の日本支部であったが、怪獣の襲来が減った1972年に一度、国連安保理の配下になった。しかし、安保理決議がないと動けないということもあり、1973年には防衛庁(今の防衛省)管轄下組織となった。稼働実績が殆どなく同庁の構造改革の筆頭と目されながらも、手が付けづらい聖域として長いこと存続し続けた。

これに対し、民主党鳩山幹事長は「いざというときのための科特隊を民営化するというのは国民の生命財産を守るという国の基本的形を蔑ろにする行為であり断じて許すことは出来ない」とコメントしている。

従来の科特隊は「自衛隊では力が及ばない業務を行う」ということが科特隊法で定められていたが民営化以降はその制約が無くなる。今後の運営について科特隊の○○隊長は「現段階ではコメントできる立場ではない」としながらも「個人的な想いとしてはペット探しからどぶさらい、荷物運びまで何でもするつもりだ。ジェットビートルを広告媒体として利用する「ラッピング・ジェットビートル」等の広告収入への道も模索したい」と語った。