何故"My Documents"なのか

windows95の時だったと思ったのだがシステムが"My Documents"ってフォルダを持っていてぎょっとした。たしかwindows3.1の頃はなかったと思う。それ以前、ドキュメント類はアプリケーションをインストールしたディレクト*1に置くか、ドキュメントはドキュメントで纏めるかって方法が選べた。俺は元々、顧客別やプロジェクト別にディレクトリを切ってファイルを管理していたのでその辺、あんまり違和感がなかった。しかしアプリケーションを起動してアプリケーションのディレクトリからドキュメントを選ぶというやり方も一般化していたのでそれはそれでありなのかも知れない。特にドキュメントとアプリケーションの関連づけという方向性はドキュメントを専用のフォルダに纏めるというやり方の提案は悪くはなかったと今では思う。けど、当時は「MS押しつけがましいな」と感じた。

あと、なんでフォルダ名にスペースが入ってるんだとか細かい苛立ちも感じたけどそれは割愛。さらに違和感を感じたのは何で"My"なの?って事だ。押しつけがましく他人に「自分のドキュメント」って名前を付けられるのがいやだった。これが"Your Documents"って名前だったらもっとスムーズに受け入れられたかも知れない。「自分の」って名前を付けられるのは自分だけだから。

あんまり記憶が確かではないのだけどそれまでのコンピュータ文化には"My"という言葉は無かったように思う。visual basicのヘルプに付属する用例などもwindows95以降、"My"が出てきたような。

Dim MyArray() As Integer

みたいな感じ。あちこちに"My"が蔓延って大したことじゃないんだけどやな感じだなとか思ってた。その後、マイピクチャとかマイミュージックとかってフォルダ名が出てきたのは皆様ご承知の通りだ。

何でこんなことを今更感じたかというと愛用しているdropboxが作ってくれるフォルダ名がやっぱり"My Dropbox"だったから。こういうフリーソフトまで"My"を使うようになったんだな。おれの小さな苛立ちとは無関係にすっかり根付いてしまったんだなって思った次第。

Dropboxですべては解決してしまった

*1:当時はフォルダではなくてディレクトリと呼んだ。以下意図的に二つの言葉を書き分けます