napsterのすゝめ

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人も書物も音楽も出会いである。

世界中には沢山の人がいる。その中でも我々は身近な誰かに出会い、会話をしたり、触れ合ったり、お互いに好悪の情を抱いたり愛し合ったりする。その出会いは必然とも言えるし偶然とも言える。まだ出会える誰かがいるかもしれないのに人は手近に出会った誰かと交わり会う。そして出会いは次の出会いと繋がっていく。

本だってそうだ。世の中に凄い本、面白い本は沢山ある。偶然か必然か我々は一冊の本を手に取り感銘を受けその本に繋がる別の本を読み漁る。

このように人は何かと出会うことから感銘を受け行動を始めまた新たな出会いへと繋げていくのだ。

音楽も然り。偶然または必然で耳にした音楽を愛で、そこから繋がりのある音を求める。一般的には音楽と出会う場所というのはテレビやラジオなのだろう。友人から勧められてってのもあるだろうし。そういうごく一般的な場所で充足する人もいる。それだけで飽きたらず新たな場所を目指して踏み込む人がいる。

そういう場所としてnapsterは最適なのだ。なんせ600万曲ある。600万の出会いがほぼ月々の定額だけで実現する。そこで出会った音がまた次への出会いを引っ張ってきてくれる。

俺はnapsterを初めて一年になる。音楽環境は激変した。俺は良く人にnapsterを勧めるのだ。けど、あれがないとかこれがないとか、だからつまんない、って感想を良く聞くのだ。その人は既に出会ってしまった物を探しにnapsterを使おうとする。そうじゃなくてこれから出会う場所にすればいいのだ。好きな音楽は必ず見つかる。良い音楽に出会いたいという気持ちと感性があれば。

ただし、蛇口を捻るように音楽が手に入り出会うことが出来る状態というのは良いのか悪いのか。多すぎるのだ。出会った相手(=音楽)を把握する前に次の相手が気になってくる。そんな安易すぎる出会いの場所を与えてくれる場所でもある。何事もほどほどが良いのだというのはある。

一年前はこんな風に書いてました。

ipodからnapsterへ「聴く」という事の変化