ガソリン代なんて大したことない

項目 金額 比率
車両費用 3,000,000 53%
維持費 20,000*60ヶ月=1,200,000 21%
ガソリン代 200円*75,000キロ/10L/km=1,500,000 26%

自家用車を前提にして*1ざっと計算してみた。ここの数値には色々反論はあるだろうけど一応の目安として。モデルケースとして5年間で7万五千キロを走るという計算。

車両費用は車両を購入する金額と売却時の差額及び取得時の諸費用とか金利とかだ。これを300万と見積もった。多分、5年乗って7.5万キロも走れば売価は50万以下か。乗り潰すのに近いところだ。これより早く乗り換える場合は相対的に車両価格は上がるだろう。例えば300万の車を買って一年乗って売りに出したら売価は良くても150万も行かないだろう。この場合、一年で150万を消費したことになる。このモデルケースのように五年で300万消費するよりずっとコスト高だ。

維持費は駐車場代とかタイヤ、バッテリー、オイルなどの消耗品とかの金額だ。ここが一番、ぶれ幅の大きいところか。地方によって駐車場代が大きく変わるだろう。俺なりに中庸を考え月2万とした。

ガソリン代はリッター200円とした。今後値上がりするかどうか判らないけど少々高めに見積もった。

各項目の比率を見ると圧倒的に車両費用が高い。ガソリン代は高くなっても1/4程度だ。このケースは走行距離が普通より多めだと思うので実際にはもっと低いだろう。

ガソリンの出荷量が2割程度落ちているという。リッター100円から200円の倍額に変わったとしても全体のコストの占有率13%が26%に変わっただけで2割削減されてしまうというのは過剰反応だろう。この2割には仕事で使ってる分も含まれているので実際に私用で車を使う人はもっと車を使う量を減らしている筈だ。

例えばJRで50km移動しようとすると普通運賃だけで820円かかる。ガソリンで言えば4.1リットル購入できる。リッター10kmの車だったら41キロ走行できる。こう書くとJRの方が安そうだけど実際には車には複数人数乗車できるので二人上だったら圧倒的に車の方が安価だ。勿論、車を持っているという前提だけど。だから、持ってる人は乗り控えたりしないでどんどん活用すればいいと思う。実態より心理的負担が大きくなっているのだと思うのだけど。

結論。全体のコストから見ればガソリン代というのは大したことない。それが勿体なければ車を持たないという選択の方がよっぽど有効。

ちょっと意味不明な資料なんだけど同じような観点で漁業の燃料費を見てみると面白い。
http://www.pref.ehime.jp/h37100/toukei/pdf/9.pdf
平成18年度の3〜5トンの漁船で支出のところを見ると支出の45%が燃料費になってる。*2自動車に比べると圧倒的に燃料費の占める割合は高そうだ。こういうところからも厳しさが伺える。

*1:自家用車が前提ですよって文言は2008-07-22 13:39追記

*2:ただし支出合計が合ってないところが意味不明