バスで出勤

自転車に乗るようになってから移動することが何となく楽しくなってきたような。

自転車に乗ってると空間認識を再発見することが出来る。どこそこに行くにはどの高速道路を使ってとか、どの電車に乗ってとかって感じで普通は考える。概ね高速移動ってが入って空間を認識することなく別の場所に移動することが出来る。空間が連続しないのだ。

自転車での空間は常に連続している。それが移動が楽しくなった理由だろう。その楽しさが判ってきたので、慣れた空間を他の移動手段で移動してみたいってのはあった。それで今日はバスに乗ってみたのだ。

昨日は辺鄙なところで飲んでいた。自転車も辺鄙なところに置いてきた。俺の家から物理的には近いのだけど電車で行くとなるとすごい遠回り。これは楽しい通勤をするチャンスだ。従来の俺はタクシーで行っていたのだろうけどバスを使ってみることにした。路線図を調べたりすることが既に新鮮な体験だったりする。

俺はこの場所に住んでもう15年にもなる。徒歩数分の駅前はちょっとしたバスロータリーになっていて多くのバスが発着している。けど、15年間、俺は最寄りの駅からバスに乗ったことがなかったのだ。バスに乗るのが初めてなのが当たり前なのかそれとも変なことなのか。

家を出るのが少し遅れて狙っていたバスを乗り遅れてしまった。次善の路線だと思ったバスに乗り込む。このバスは終点まで行くと目的地から離れてしまうが、途中下車だとどこから降りて良いのかよくわかんないのだ。一応、携帯のナビゲーションを眺めてみたんだけどバス停の位置まではナビで出てこない。外とナビを眺めながらこの辺かなって感じで降りてみる。バス路線は線路に沿って走ってないし駅のすぐ近くは微妙に避けたような路線なので*1その最大接近ポイント探ったつもり。上手い具合に徒歩5分ぐらいのポイントで降りることが出来たのでまず成功したと言えるだろう。そこから地下鉄に乗車して無事に自転車を駐輪している場所に辿り着けた。そのあとはいつも通りの道に向かいいつも通りの自転車通勤。

なんてことはない経験なんだけど何となく良いのだ。場所は俺の近所なので車とかではいつも走り回っているよく知っている場所だ。そこを違う手段で移動するというのが楽しいというか気持ちいいというか。大げさに言うと空間の違った連続性を体感できる。今回はバスに乗り遅れたというのがまた良かった。楽しかった。それでもあまり時間差が無く辿り着けたというのも気持ちよかった。これが予定調和だったらあまり面白くなかっただろう。遅刻するというリスクを背負っていたのも良い感じだった(笑)。

頭が良くなる一週間のすごし方(BBC調べ) | IDEA*IDEA

【木曜日】

いつもと違ったルートで通勤する。クイズ番組を見る。

頭が良くなるようにと思って生活している訳じゃないけどこれらの項目は何となく納得できるのだ。頭が良くなる生活と言うよりも楽しそうな生活だ。いつもと違うルートで通勤するというのはそれだけでちょっと楽しいのだ。今日はそれのちょっとスペシャル版だった。バス、電車、自転車と乗り継いだ通勤。ギリギリだったけど仕事にも間に合った。

同じような最近のお気に入り。携帯ナビで車を走らせてみる。この携帯ナビがバカでとんでもないコースを示す事がある。普段走らないコースを示すのだ。それがまた楽しかったりする。

*1:多分、駅から離れた場所を狙ってるのだろう