電力定額制を考えてみる。

  • 現在、電力は基本料金と使用料に応じた従量制の料金と二通り払っている。これを定額制にしてみたらどんな風になるか夢想してみる。インターネットは通信量の上限は決まっているけど使用料は決まってないケースが多い。これを電力に当てはめる。
  • 例えば10Aあたり3,000円にする。20A、30A使いたい人は2倍、3倍を支払う。となると、どんなことが起こるか。
  • 家庭における蓄電が一般化する。どの家庭でもニッカドやリチウムの大きなバッテリーを保有することになるだろう。スーパーキャパシタが普及するかも知れない。
  • 真夏の冷房オフピーク用にソーラーパネルの需要が喚起される。蓄電技術と並んで電気代を圧縮できるようになる。
  • 大規模な施設は自家発電が進むだろう。となると送電ロスやそのための設備などが縮小される。
  • オフィスや工場の稼働の仕方が変わる。オフピークやシフト制が大幅に導入され在宅勤務が推奨される。結果的に交通インフラの負荷が減りそこでもエネルギーの節約になりそう。
  • エアコンや暖房設備等一定の消費電力ではなくオンオフにより大きく消費電力量が変わる機器はきめ細かくその調整を行うようになるだろう。単純にオンオフではなく状況に応じて段階的に電気を消費するようにする。
  • 家庭内での消費電力監視ネットワークが考えられる。各電気機器と家庭のアンペアメーターは無線LANで通信を行いながら消費電力の最適化を行う。
  1. リビングのエアコンがガンガン動いている時はベッドルームのエアコンは控えめ運転になる。
  2. 電子レンジ加熱ボタンを押すと、先にホットカーペットのスイッチを切ってから電子レンジが動き出す。
  3. 家全体の消費電力が逼迫するとパソコンは自動的にバッテリー駆動になる。
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なんて工夫を進めると40Aで契約している家庭は20Aぐらいで済むんじゃないか。結果的に電力ネットワークのスリム化が進み全体のエネルギー消費量が減る。
ざっと考えただけなので穴だらかかも知れないが良い事だらけじゃね?
ただ、このシステムのための最適は発電方法って原発なんだよな。