ルノアール/メディア芸術祭/スカイツリー/アルスエレクトロニカ/レベッカ・ホルン

2010-02-06の自転車 - ルートラボ

走行データ
距離=71.6キロ
走行時間=3:38:28
消費カロリー=2962kcal
平均速度=21.4km/h

タイトルは長々と書いたけど要は国立新美術館東京スカイツリー東京都現代美術館をグルッと自転車で回ってきたという話だ。

都心の道を走るのは二度目で前回は那須に行ったときだ。あの時は早朝だったので他に車が殆どなかったんだけど今回は車にまみれての走行だ。ゴーストップが多く以外に体力を消耗する。

あと、始終強風に悩まされた。強風で恐怖を感じた*1。風が強くて進路が振られるから途中で断念して電車で帰ろうか迷ったくらい。ビルの隙間から突風が吹いてくるので始終身構えながらソロソロと走った。

強風は進みづらいだけじゃなくて体温を奪う。動き続けているので体幹は少し汗をかいているのだけど手足の冷えが厳しい。手は自転車用のウインターグローブ、足はカイロを入れて防寒用のカバーをつけてるのだけど、帰路ではカイロが冷えていた。体力の消耗よりソッチの方が辛かったかもしれない。これで雨が降ってきたらトムラウシ山みたいに俺は遭難するんだろうな、とか都会の中をバカなことを考えながら走ってた。

強風とゴーストップの多さ、あと渋滞に巻き込まれたりして平均速度がいつもより酷い。一方、走行距離は72キロ足らずとたいしたこと無いんだけど消費カロリーは100km走行時と同じくらいだ。100km走行しつつ、美術館巡りってそりゃ疲れるよな。

実際、とても疲れた。疲れきって冷え切って家にたどり着いて予め用意してもらっていた風呂に入って、芋焼酎をお湯割りで飲んで一合も飲まないくらいで眠くなって寝た。

展示会を四カ所回ってスカイツリーも見てきたので各々のレビューは駆け足で。

ルノアール−伝統と革新
朝一に近い時間で行ったのにかなり混んでた。さすが人気者ルノアールだ。やっぱりこの人は人物画だな。特に裸婦像に見とれる。裸婦像も若い人とそこそこのお年だろうって人もいて両方の魅力を書き分けている。すげえ、スケベオヤジだ。あと、明らかにデッサンおかしいだろう、みたいな絵もあって少しあとの世代であるピカソキュビズムに通じるものも感じた。
文化庁メディア芸術祭
時間がなかったので急いでみた結果、あんまり楽しめなかった。こんな大掛かりなインスタレーションもあってやってみたかったんだけど行列してたし。映像作品とかも並ばないと見れない感じだった。空いてる時、時間がある時にゆっくり見れれば楽しめたのかも。ただ、多くの出展が「こんなん、展示会じゃなくてもできるだろ」みたいなweb作品やゲームとかが多かった。そんなん、並べられてもねえ。テクノ系のミュージシャンのライブに行ってcdと同じデータのシーケンサを鳴らされた時のガッカリ感に似てる。
東京スカイツリー
いやーカッコよかった。国道6号線から駒形橋に差し掛かった瞬間にいきなり姿を表す。首都高からだと割と遠くから見えるのかも。ここのところ、ずっと首都高のその辺、走ってないから知らなかった。駒形橋のところでチラ見してある程度満足したのでこれで良いかなって思ったけど折角だから近づいてみる。近づくにつれ迫力が増し鉄骨の質感が感じられるようになる。周りは下町の風情なのにスカイツリーだけが未来的ってのもまた良い。建築中だからカッコいいのかそれとも完成形だともっとかっこよくなるのか。いずれにせよ完成形が楽しみだ。
サイバーアーツジャパン−アルスエレクトロニカの30年
メディア芸術祭に続いてメディアアート系の展示会。メディア芸術祭よりは普通の展示っぽかった。平野啓一郎とケンイシイらが作った3dのcgやデジタルパブリックアートプロジェクトの作品が面白かった。インタラクティブな作品の多くが非稼働中でちょっと残念。
レベッカ・ホルン
全然予備知識無しでフラっと入った展示会。作品の幾つかは機械的であり、幾つかは拘束的であり、幾つかはメディアアート的であり、幾つかは理屈っぽい。理屈っぽさというのはゴリゴリの環境主義とか平和主義とかを感じる社会主義的な主張だ。社民党とかが向いてるのじゃないかと思ったらどうやら女性らしい*2。拘束的っていうのはこの人、SMプレイ好きそうだなって思わせる作品があった。ボンデージっぽいやつ。なんて書くと貶しているようだけど作品は面白かった。

*1:別に洒落ではない

*2:俺の中では社民党は「オバさんのオバさんによるオバさんのための政党」だと思ってる