鼠先輩引退

鼠先輩が年内引退「そんなにお金に…」

昨年デビュー曲「六本木〜GIROPPON」がヒットした歌手鼠先輩(36)が3日、都内で記者会見を行い年内で芸能界を引退することを発表した。この日、都内で会見を行い「もともと『六本木〜』から1、2年で引退しようと思っていた。一発屋と言われるけど、個人的にもそう思っている。桜のように咲いて、散っていくのが定めだと思っています」と明かした。引退の理由を「そんなにお金にならなかったというのが実情です。収入は普通のサラリーマンぐらいだと思う。もっとほしかったです」と説明した。17日に最後のシングル「おかね」を発売。21日に東京・渋谷DUOでラストコンサートを行う。

もう飽きたので積極的には見ないけど「お笑いレッドカーペット」を初めて見たとき、面白いけど酷い番組だって感じた。芸人は全てフラット化、カダログ化され並べられる。持ち時間は僅か。その僅かな時間を用いて全力でネタを投入する。全力のネタだから美味しいところだけ。美味しいところだけ晒されるから消費も早くなる。

芸能界とか芸術界とかスポーツ界とか概ねそんなもんで沢山の人が殺到してごく一部の人間だけが勝ち残る。それは判るんだけどこんな風にあからさまに選別しちゃうところがレッドカーペットでそこが酷いところか。確信犯的にやってるなら凄いことだ。

鼠先輩はレッドカーペットに出るような人ではないと思うが、そのような風潮の中で一発屋として世に出た人。だいたいはそれで終わっちゃうんだからさっさと見切り付けて次の人生を歩もうっていう鼠先輩は賢いと思う。

ハリウッド・ドリームの先にあったもの ― 田村英里子さんインタビュー

―日本とアメリカの芸能界の違いはどんなところでしょうか?
田村:「日本のように事務所に所属するという考え方がなく、俳優はエージェントと契約します。主導権は俳優にあるので、自分のストレスがたまらない仕事を選んだり、気が進まない仕事は断ることができます。事務所に所属していればやりたくない仕事も断れないことがありますが、アメリカでは『気が進まない』という理由だけで充分なんですね。スタッフたちもそれがスタンダードだと思っているので、俳優が仕事上の条件で我慢しなくても、誰も文句を言いません。それは日本との大きな違いだと思います。また、自分でやりたい仕事を選べるので、日本ではやることが難しい仕事にもチャレンジできます。そういう仕事のやり方は、今の私にはストレスがたまらなくて、合っている気がしますね。」

アメリカ様が偉いなんて思っちゃいないが日本に使い捨て芸人が多いのはこの辺にも原因があるのかも。鼠先輩みたいな一発屋が稼ぐ金は殆どプロダクションが吸い上げる。力がある芸人を育てるより、言うこと何でも聞いてピンハネできる一発屋の方がプロダクションにとっては美味しいのだ。