政治献金の事

俺は小沢一郎という政治家が好きなんだけど、彼もこれで終わったなとは思う。

今回の落とし穴は企業献金な訳だが政治団体に対する企業献金は合法で個人に対するそれがダメってのが合点がいかない政治資金規正法は何回か改正されているけど企業献金の是非に関しては踏み込めなかったみたい。

友人のQ君と話していて気がついたんだけど企業献金っておかしな話だ。見返りを期待すれば賄賂になるし、期待しないで出したとしたら背信行為だ。だって、企業は利益を出すのが目的で見返りのない金はどぶに捨てるのと一緒なのだ。今時流行のの株主利益最優先という潮流からすると許される行為ととは言えまい。

多分、どこかで企業献金は禁止されるべきなんだろうが、そのタイミングはこういう大きな事件の時にスパッとやってしまうのが良いのだ。マスコミはこういうときに大合唱でその禁止を叫ぶことが出来ればレゾンデートルが発揮出来そうなもんだけど期待しすぎなのかもw。

政治に金がかかるのが何でだろう。日本では衆院議員で10〜15人ぐらいの秘書を抱えているらしい。公設秘書は三人まで。随分と大所帯だ。仮に15人で彼らの平均年収が700万だとすると年間8,400万かかる。あとは事務所の維持費とかか。家賃とか光熱費とかその他諸経費で50万かかるとして年間600万。合計、9,000万かかるわけだ。歳費は期末手当合わせて2,400万だからとうてい足りない。派閥の領袖ともなれば派閥経由で金を配らなければならないだろうし、自民党の総裁選とかも相当金がかかると聞く。

地盤を持ってる政治家はその地盤が生命線だからそれを活かす方策が必要なんだろうけど元来、そんなことは政治とは無関係だ。入り口を徹底的に絞れば政策と無関係なところで議員が金や力を使わなくても済む。先に述べた通り企業献金を全面的に禁止して政治団体と政治家個人の金銭の授受とかも全部禁止にしてしまった方がスッキリするのではないか。

これは議員に決められる法律ではない。自らの首を絞めるようなものだから。けどそこに向かわせるのは世論とマスコミの努めだ。

元々、俺は政治家に清廉なんて求めてない。事を成すのにきれい事ばかりでは進まないというのはあるのだろうけど、企業側にも政治家側にも無理がある今の政治献金という仕組みはそろそろ何とかしなくちゃまずいんじゃないだろうか。

オバマfacebookを使って個人献金を集めまくったという。個人が政治に奉仕するという風土がない日本ではなかなか難しい筈だ。だったら金を使わない政治を実現できないか。世界で前例が無いとすれば日本でそれをやれれば素晴らしいじゃないかと。

議員が15人も秘書を抱えて地元に色々なしがらみを持っていたとしたら、そこに義務感が生まれるのは当たり前だ。その立場になったらそう動かざるを得ないだろう。秘書たちを路頭に迷わせてはいけないとか、お世話になってる講演会の人に報いたいとか。その構造を可能にしてしまうのが金の流れであって議員は歳費以外一切使えないぐらいの感じで良いのではないかと。

けど、そうなったら強いのが共産党と公明とかか。それもなんだかなあw。

参考
政治資金規正法 - Wikipedia
F P 総研 | 日本の国会議員の給料は世界最高水準!