オバマ大統領に対する熱狂

今、オバマの大統領就任パレードが行われていてそれが実況されている。就任式の様子はまだ見てないけど大層、熱狂に包まれたことだろう。200万人集まったそうだ。アメリカの人口は日本より多いけど日本より国土はずっと広いから集結しづらい。日本人が一つのところに200万人集まるのよりも困難だろう。それでも集まっちゃうわけだ。しかも、政治のために。

オバマの政策は概ね賛同できるところが多く、ブッシュに比べれば雲泥の差で俺自身も期待しているところはある。けど、こんな風に民衆が熱狂してしまうこと自体にアメリカという国の怖さの一面が隠れているのだ。

これはベクトルが少し変わるとすぐに戦争に向かうのだろう。ブッシュのイラク戦争を熱く支持するアメリカの人の姿を見て俺はちょっとビックリしたことを思い出す。色々な背景はあるだろうけど、結果的には世界一の好戦的国家と見なさなければならないアメリカを支持する民衆の姿がそこにある。

民主党予備選挙ヒラリー・クリントンが"Shame on you, Barack Obama."と叫んだとき喝采を送っていた数多くのアメリカ人のうち幾人かは今、就任式やパレードに参加しているのではないか。そういうぶれ幅がある熱狂が世界を揺り動かしていることに危惧を感じてしまう。

東京都知事に立候補した外山恒一氏のアメリカ大統領立候補宣言。半分正論だ。アメリカの大統領をアメリカだけで決めて良いのか。
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