右手、最終回

右手その後のその後
右手その後
またこけた

六週間に及ぶ通院が終わった。レントゲンで見たところ「こんな感じでほぼ繋がってるから大丈夫です」とか言われた。「ほぼ?」って思ったけど大丈夫って言うんだから大丈夫なんだろう。

右手のアビリティは七割ってところか。肘の骨折だと手を捻る方向で後遺症が出やすいらしい。「ぎんぎんぎらぎら夕陽が沈む」のお遊戯で手のひらをひっくり返したり戻したりする動作だ*1。暫くはそれを全然出来なかったんだけど今は軽い痛みはある物の右手と同じ角度で捻る事が出来る。肘を曲げたり伸ばしたりって動作はまだ不完全。右手で携帯電話を持つのはちょっと苦労するし痛い。けど、普通の電話だったら全然平気ってところだ。伸ばす方は完全にまっすぐにならない。

医者は日常生活で積極的に使って下さいって言ってた。言われなくてもそうしてるし、本能的に右手をもっと使うべきだって意識がある。不思議なものだ。スポーツはあと二週間ほど控えて下さいとも言われた。チャリンコに乗るのはスポーツになるのかどうか。そこは敢えて聞かなかったw。

自転車は少しずつ乗ってる。回復してから3-4回に分けて。累計で10キロぐらいか。少し漕ぐと右腕が鈍く痛み重たく感じる。普通の自転車よりも前傾しているので腕に対する負担も大きいのだ。まだ、本調子には戻せないなと思った。足腰は思ったより弱くなってなかった。もっともまともな距離を走ってないので何とも言えないけど。

さて、骨折という怪我をした感想。右手が不自由になるというのは面白い体験だった。左手が思ったより使える。そして右手の固定を外したときの回復っぷりったら凄かった。昨日できなかったことが今日になったら出来るようになるって感じ。箸が使えるようになったりペットボトルの蓋が開けられるようになったり。他愛もないことなんだけど出来ていたことが出来なくなり、その不自由さを実感した後、再び出来るようになるのは嬉しい。子供の頃、「出来ない」が「出来る」に変わる瞬間、例えば逆上がりとか水泳とか、そんなときに味わう興奮を少しだけ追体験できた。すこし大袈裟な表現だけど。

って事で色々な方にご心配やらご迷惑やらおかけしましたがもう俺は平気です。怪我が治ったら飲みに行こうって言ってたけど忘年会シーズンになってしまいました。忘年会は俺の快気祝いも兼ねるって事でw。(読んでないけど)不自由な生活をサポートしてくれたうちの奥さんには感謝します。

*1:伝わるのか?