麻生の所信表明代表質問


なんかニコニコ動画喝采を浴びているようだけど特に名演説というわけでもない。民主に質問を投げかけるシーンが多かった。下野する前に野党根性が見え透いてしまうようなそんな演説だった。あと、彼のナショナリストぶり、極右ぶりもちらっと見せてくれた。その辺もニコ動で評価を集める理由だろう。

朝日に演説全文が貼られていたけどpv稼ぎのためか細切れ過ぎるったらありゃしない。読みづらいので俺が纏めた。ここに纏めて貼った。
麻生首相の所信表明演説

キモはここだ。

与野党の論戦と、政策をめぐる攻防は、もとより議会制民主主義が前提とするところです。しかし、合意の形成をあらかじめ拒む議会は、およそその名に値しません。「政治とは国民の生活を守るためにある」。民主党の標語であります。議会人たる者、何人も異を唱えぬでありましょう。ならばこそ、今、まさしくその本旨を達するため、合意形成のルールを打ち立てるべきであります。

麻生は自ら政権の座にいながら民主と合意形成しながら政策を進めていきたいとする。民主は自らが政権を取ることを第一義としているから自民主体では決して応じようとしない。両者は平行線なのだ。

与野党が合議して全てを決めるようなことになれば国民の意思を汲み取らない密室政治だと言われるだろう。野党が自民の政策を固辞し続ければ国政停滞と言われる。どっちにしろマイナス評価のタームは既に用意済みだ。

どっちが良いかと言われればどっちにも一理有りか。小沢が掲げ続けてきた政権交代が可能な体制造りという意味では一度民主党が与党になり与党としての課題を克服し、力を付けることに意味はある。ただ、その二大政党制が日本に馴染むのかどうかというのはまだまだ疑問に感じる。与野党が折り合いを付けながら綱の引き合いをするという構図の方が日本向けかなとも思う。けど、それは55年体制と変わらない。っていうよりも今後はますます何も出来ない、政策決定が出来ない政治って道を歩みそうだ。一体何が正しいのか。