東京ビッグサイトのエスカレーター事故

<エスカレーター急停止>ブレーキ制御不能か 限界能力超え

東京ビッグサイト(東京都江東区有明)の上りエスカレーターが急停止後に逆走し、10人が軽傷を負った事故で、エスカレーターに乗っていた人の総重量が、荷重制限の約7.5トンだけでなく、逆走防止用のブレーキ能力の限界である約9.3トンも超えていた疑いの強いことが分かった。このため、自動停止後にずり落ちるように逆走したとみられる。警視庁東京湾岸署は、安全管理に問題がなかったかなどについて捜査を進めている。
製造元の「日本オーチス・エレベータ」(中央区)によると、事故時は荷重オーバーに伴い、電源が切れて自動停止したのと同時に、下り方向に逆走するのを防ぐため、ディスクブレーキが作動したとみられる。しかし、ブレーキ能力の限界は1ステップ当たり120キロで、総重量では約9.3トン。事故当時は1ステップに3〜4人が乗っており、重みを支えきれずに逆走した疑いが強いという。

これって加重制限の7.5トンが加わった時点で直ちに緊急停止するべきで緊急停止しないでブレーキの処理制限を超える9.3トンまで稼働を続けてしまったことが最大の問題ではないの?
例えばエレベーターで人が乗りすぎてビーって音が鳴ったと思ったらいきなりケーブルがぶち切れてカゴが落下するなんて仕様にはしないでしょ。警告や緊急停止から最悪の事態に至るまでには相当のマージンが必要なはず。そのマージンがなさ過ぎたのだ。