プリウス

自転車好きだからと言うわけではなくて今のように自転車に頻繁に乗るようになる前からだけど車を運転するのが嫌いになってきた。運転中は退屈だ。運転なんて意識の一割も使わない。残りの意識の9割のやりどころに困る。退屈なのに目と手は占有されている。ちょっと前までは車の中で音楽を聴くのが一番良いと思っていたけど車って結構ノイズが多い。ipodからヘッドフォンで聴いた方がまだ良い音がする。だからリスニングスペースとしてもあんまり重用できなくなってきた。それに酒が飲めない。今時の常識では当たり前なんだけどちょっと前の社会通念では少々の酒は片眼をつぶってもらえたような。それが今ではビタイチダメって雰囲気だ。勿論、今は酒酔い運転はしてない。そのことがなおさら俺から車を遠ざける。

さらに仕事で環境負荷低減とかに取り組んでいると俺一人が移動するだけでガソリンを一日数リットル以上も使うのはいったい何なんだって気分にもなる。移動時間や荷物の都合上車を使うことはいまだに多いけど出来る限り使いたくない。使うのに気が引けるって気分だ。

そんなんで車から興味が失せていたのだけど常用している車が老朽化してきたのでさすがに買い換えることになった。選択としてある意味、世界一格好良いプリウスにした。

世界一格好良いって意味は環境に配慮しているという周囲のアピールになるという意味で格好良いかも。環境負荷が極めて高い自動車という物をさしたる必要性もないのに振り回すような生活は格好悪いのかもしれない。ただ、ロハスとやらにはイマイチ俺は馴染めないのだ。なんか、複雑な心持ちだ。

新しい車は道具としてとても優れている。けど、走ることは相変わらず楽しくない。走ることの楽しさを棄却することがこの車を選ばせたのでしょうがないと言えばしょうがない。

ただ、この車のメカは単純に凄いと思う。モーターとエンジンが違和感なく融合し機能している。エネルギーを無駄なく使っているという感じがひしひしと伝わってくる。メカとしては好きだ。けど、走るのはやっぱり楽しくない。

ちょっと浦島太郎的に驚いたのはナビゲーションが携帯とbluetoothで交信してg-bookとかいうwebサーバーと連携してルート検索している事かな。そこが未来なのに何故か添付のテレビがアナログなのには中途半端にアナクロニズム

注目の燃費は今のところ20キロぐらい。今までの車が6キロぐらいなので俺の主観としてはガソリン代が1/3になった気分。行きつけのガソリンスタンドの店主ががっかりするだろうな。今までガンガンハイオクを使っていたのだから。