中国に地震があればロシアが憎くなる

語呂が悪いけど「風が吹けば桶屋が儲かる」風に。

中国に地震が起こる→日本の自衛隊が援助に向かう→中国の反日感情が柔らぐ→今まで仮想敵国扱いしていた中国を敵視できなくなる→新しい仮想敵国を探す→ロシアとかどうだろうということでロシアのアラを探す→ロシアが憎くなる

我ながらイマイチ。けど、自衛隊の中国被災地への支援が始まれば本当にこういう風になるかも知れないと思っていた。残念ながらそうはならないようだ。

自衛隊機派遣を見送り、世論配慮の中国側が受け入れ難色

世論の反発に配慮した中国政府が、受け入れに難色を示したためだ。日本政府は民間のチャーター機による輸送を検討する方針だ。実現すれば自衛隊部隊の戦後初の中国派遣だったが、見送りとなったことで過去の歴史に対する中国国内の複雑な感情を浮き彫りにした。

残念ながら自衛隊の中国支援は実現しなかったようだ。実現すれば画期的なことだったかも知れない。時刻を守り他国を攻める存在の軍隊が、自国のみならず他国をも守る存在となるきっかけになる。軍隊は国家のプロパティから世界の人類共通のプロパティへとパラダイムシフトを引き起こす可能性まで感じた。ちょっとだけワクワクもした。そうならなかったことが残念だ。

さて、日本は反中国意識を克服できたとして次は反ロシア意識を抱くことになるのではないかてのが「風が吹けば」に準えた冒頭のセンテンスだ。ロシアに対しては北方領土問題もあるし、現在進行形で様々な人道問題もある。反発感情を募らせるのは格好の相手だ。念のために言っておくけどロシアを憎むべきだという主張ではない。仮に中国を憎むことが無くなったとしても次なる仮想敵を求めるのが日本のナショナリズムではないかという悲観的な予測である。

今回、震災をきっかけとして日中関係が良化していこうとしているのを感じているのだけど、今回は少しブレーキがかかった感じ。表面上は中国が難色を示したって事になってるけど、実際裏で糸を引いてるのはアメリカじゃないかと勘ぐっている。アメリカには日中が一定以上近づくのを歓迎しない勢力もあるはずだ。