ムスリムが豚肉を食べない理由

豚肉

豚肉は定住性の動物であり、育てるのに大量の水が必要です。そのため、狩猟民族(遊牧民族)出身であるイスラムユダヤの信徒の間で、農耕民族を蔑視する傾向が出てきた時に、同時に農耕民族の代表的な家畜であった豚も併せて蔑視されたのではないか、とも言われています。

確かに古代ユダヤ教からの流れを汲むキリスト教ユダヤ教キリスト教遊牧民族だ。当然、農耕民族との対立もあった。というより(あんまり詳しくなくて無知を晒すようだが)メソポタミア文明とか黄河文明とか農耕民族を中心に繁栄し、遊牧民族、狩猟民族と争いながら歴史を刻んできたと言っても良いだろう。

そのような背景の中、現在でも教条的に守られ続けている豚肉に関するタブーはこの辺から来ているのではないかという推察だ。争いの中で敵側が食べていた豚肉を不浄な物とするというのは自然なようでいてなかなか底意地の悪い話だと感じた。

相手が憎いからといって相手が食ってる物まで貶さなくても良いではないか。けど、今でもこういうのはそこここに残っている。犬を食うという理由で韓国人が蔑まれたり、クジラを食うと言うことで日本人が野蛮と言われたり。食べ物の事でこんな無益なことを繰り返すというのは人間の本能みたいな物なのか。その浅ましさを見せつけられたようでちょっとゲンナリしてしまった。