中国震災のことあれこれ

人的支援に中国は難色 チベット問題影響? 中国・四川大地震 / 西日本新聞

震源地の四川省チベット民族が多く、3月のチベット暴動にからみ政治的に敏感な問題をはらむ地域だけに、「外国人の支援要員を受け入れたくないというのが本音ではないか」(外交筋)との見方もある。

テレビでNGOの支援が断られているって報道もあったりした。やっぱり中国は人的支援を歓迎してないようだ。道路が分断されているのを理由にしているみたいだけどそれだったら自衛隊が人を運んでも良いだろうに。やっぱり天災を政治的に利用しているのだなって俺が直感的に感じたのは間違ってなさそうな感じ。

ちょっと違う話。三峡ダムという巨大なダム工事が今回の震災を引き起こしたって話があるようだ。

ネットゲリラ: 四川大震災の犯人は胡錦涛と温家宝

向こう三年間に三峡ダムが強い地震を引き起こす可能性が極めて高く、震度は6・5に達するかもしれないという情報筋の判断を引用した。また、中国国務院の温家宝総理は向こう3年間に三峡ダムが強い地震を起こす可能性について憂慮しているという。

一見、トンデモ系の話に見えるけどこういう事らしい。

人間が起こした地震

では、水を人工的に地下に注入したときに、地下ではなにが起きていたのだろうか。十分正確にわかっているわけではないが、岩の中でひずみがたまっていって地震が起きそうな状態になったとき、水や液体は岩と岩の間の摩擦を小さくして滑りやすくする、つまり地震を起こしやすくする働きをするらしい。いわば、地震の引き金を引いてしまったのだ。つまり、人間が地下に圧入した水や液体が、岩盤の割れ目を伝わって井戸の底よりも深いところにまで達して、その先で地震の引き金を引いたのに違いないと考えられている。

このリンク先では地下に水を注入したら地震が起こったと言うことなんだけど巨大なダムを造れば地下水系などが変わるだろう。それが地震を引き起こしたって可能性があるって事らしい。

軽く調べてみたら確かに三峡ダムに関しては地震のリスクが指摘されていた。

世界・三峡ダムの早期完工、問題はないか?

水位が156mを超えてはいけないという請願書に53人の科学者が署名し、さらに去年は、中国人民政治協商会議が水位が156mに達する時期が予定より早まってはいけないという報告書を国務院に提出したものの、このような懸念は却下され、工事は強行された。(中略)最先端監視システムを導入し、地震と山崩れを防ぎ、また、水没によりある植物種が絶滅するようなことがあるなら、遺伝子銀行を作って、それを保全すると主張している。貯水池の水位を予定より低い位置で留めたとしても、先端地震監視システムが必要だが、今までそのようなものは設備されていない。地震に対する情報システムと避難計画も存在しない。

三峡ダム湖北省、今回の震災は成都の北西約159キロだ。三峡ダムとは700キロぐらい離れてる。それはいくならんでもなさそう。けど、環境地震土砂災害などのリスクを三峡ダムが抱えていることは初耳だった。

三峡ダムの位置(googlemap)

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中国震災のことでミャンマーサイクロン被害がすっかり霞んだ感じだけどやっと人的支援の受け入れを開始したらしい。
ミャンマーがタイの医療チーム受け入れ

ミャンマーのサイクロン被災を受けてタイのサマック首相は14日、ミャンマーを訪問れてテイン・セイン首相と会談。サマック首相は帰国後、ミャンマーがタイの医療支援チームを受け入れると発表した。海外救援要員への入国査証発行を渋っているミャンマー軍政が、大規模な人的支援を受け入れるのは初めて。

サイクロン死者3万4000人 ミャンマー軍政発表

ミャンマー軍事政権は13日、国営メディアを通じ、サイクロンによる死者が前日より約2300人増え、3万4273人に上ったと発表した。行方不明者は2万7838人としている。

行方不明者の9割はもう生きて帰ることはないだろう。こっちも大変な被害だ。