鳩山政権崩壊寸前


【政局サイド】突き放す小沢氏 公然化した「鳩山降ろし」

小沢氏らとの3者会談は31日午後5時半ごろ、首相が急に申し入れた。参院民主党を中心にした「鳩山降ろし」の動きを察し、機先を制する狙いがあった。わずか8分間の会談を終えると首相は慌てて官邸に戻り、即座に記者団のぶら下がり取材に応じ、続投を表明した。
だが、小沢氏の“援護射撃”はなかった。定例記者会見は中止し、3者会談後の党役員会で「首相に『落ち着いて話がしたい』と言われているので近く首相と輿石氏と3人で話し合う。いろいろと言いたいことはあると思うが、結果については任せてほしい」と説明しただけだった。
続投を支持するならば、改めて3者会談を開く必要はない。役員会後の正副幹事長会議で小沢氏が「社民党が離脱し、あらゆる状況は厳しい」と述べたこともあり、民主党では「小沢氏が『鳩山降ろし』にゴーサインを出した」との見方が一気に広がった。

  • 昨日の夕方から動きがあり小沢氏がここまで見限っているのであればもう鳩山辞任は時間の問題だろう。時間の問題と言うのはここ2-3日、引っ張っても精々一週間以内ぐらいの話だ。
  • 数カ月前ぐらいから普天間問題が、その5月末という期限がターニングポイントになるだろうって事は見えていた。絵に書いたとおりにそうなったというのが率直な印象。
  • 同じ時期にもうひとつの迷走である郵政関連法案が委員会強行採決となった。民主党の勢いが失速する中、本会議でも同じように押しきれるかどうか微妙になった。押し切れなかったら国民新党も失いかねない。*1
  • 郵政関連法案も俺は公約違反になると思ってる。マスコミにそこを付かれたら次期首相はきついだろうな。
  • 高速道路「値上げ」の問題で国交省の前原大臣と小沢幹事長の間で一悶着あった。あそこで鳩山氏が指導力を発揮していれば小沢氏の鳩山評価はここまで酷くならなかった。多分、他にも色々国民には見えない諍いがあったに違いない。小沢氏にしてみれば選挙で戦える政策を実現出来ない首相はいらないって事になる。
  • さて、次は誰かって事に早くも関心は向く。菅、岡田、前原あたりが順当。あと知名度で言えばやや小粒だけど枝野幸男か。
  • 前原は高速道路で小沢とドンパチしてるし枝野も反小沢派。小沢氏が影響力を持つとなればこの両者は無さそう。
  • 残るは菅直人岡田克也だ。菅が出てくるようじゃもうみんながっかりしちゃうと思う。岡田は外務大臣を実直に務めたと言う印象を国民が持っている。いま出ていけばわりと好印象じゃないか。沖縄問題になると岡田は微妙だけど。
  • やや余談になるけど辻元清美副大臣になったのは意外だった。けど、ちゃんとハマリ役のように見えた。辞任後のインタビューを見て、やっぱり真面目に真摯に取り組んでいたんだなってのがわかった。彼女は活動家としても優秀なんだろうが権力中枢にいても結構やれちゃう人なんじゃないか。社民党に燻らせておくのは勿体無い。真面目に社民を離脱して民主に入っても良かったかもしれない。少なくとも「疑惑の総合商社」とかって言ってた時よりも成長したんだろうし素敵な人に見える。-->辻元国交副大臣の辞任会見(1)一問一答
  • 鳩山由紀夫氏のここ一ヶ月ぐらいの視線が泳いでいるような不安げな表情は一体なんだろうと感じていた。んで、よく見てみたらあの人は軽い斜視なのだ。それに今まで気がつかなかった。
  • もともと斜視の人でそれを治療していたのだけど最近のストレスで再発したのかなとか思った。ところが衆院選挙前のポスターとか見ていてもそれは今と変わってない。人の顔の見え方は、表情やその人のへ視線でこうも変わるのか。前は気づきもしなかったこの人の斜視が今となっては気になってしょうがない。勿論、斜視が悪いんじゃなくて我々の見方が変わったのであり、且つ、本人の自信の無さが表情に現れているせいだ。麻生総理の口が曲がってるのだって当初はチャームポイントだったじゃないか。
  • 「五月末普天間問題が空中分解→首相すげ替え→新体制で参院選」ってシナリオはいろんな人が想定する選択肢の一つに入っていたはずだ。4月の時点で書いた記事より。-->普天間のことに絡めて新党ブーム
  • 09:24 普天間問題は最初から空中分解する可能性が高かった。その空中分解が早ければ、民主党の求心力が無くなるのが早ければ政界再編の大きなうねりになった可能性が高い。ところが五月末、六月に入ってからやっぱりダメでしたってなったとしても挙党するには遅すぎる。
  • 09:24 民主党はガタガタになるけど他の党も体制が作れない。そういうタイミングを見計らったのが五月末か。だとしたらこのシナリオを書いた人は凄い。多分、小沢なんだろうけど。

*1:書いた後に気がついたけど衆院本会議通過したというニュースがあった